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(5)消化管出血シンチグラフィ:
放射性医薬品を静注し、経時的に撮像することで、消化管へのRIの血管外漏出(出血)を診断する検査です。
放射性医薬品:
99m
Tc-RBC、
99m
Tc-HSA
集積機序:静注されたRIが、出血部位から血管外に漏出して、消化管内に分布する状態を検出する。
臨床的意義:消化管出血の部位の検出(図7)
図7:60分後(中)では左側腹部にRIの漏出(出血)を認める。右下腸間膜動脈造影では,下行結腸に血管外漏出が確認された。
(6)異所性胃粘膜(メッケル憩室)シンチグラフィ
放射性医薬品:
99m
TcO4-
集積機序:
99m
TcO4-がは胃の粘液産生細胞に摂取される。従って正常胃同様、異所性胃粘膜にも集積します。
臨床的意義:Meckel憩室他intestinal duplication、Barrett食道に集積する。小児の下血の鑑別診断に有効です。
(7)唾液腺シンチグラフィ:
唾液腺に集積する放射性医薬品を用いて唾液腺の形態、機能を診断する方法である。
放射性医薬品:
99m
TcO4-
集積機序:唾液腺にはヨード、塩素などの陰イオンを摂取し濃縮する作用があり、
99m
TcO4-も同様に摂取されます。
臨床的意義:ワルチン腫瘍(図8)の鑑別診断やシェーグレン症候群(図9)に有効です。
図8:左耳下腺下部に境界明瞭・辺縁平滑な腫瘤性病変が認められ内部はT1強調画像で低信号、T2強調画像で不均一な低〜等信号を示す。左耳下腺に一致してテクネシウムの高度の異常集積を認める。典型的なワルチン腫瘍の所見である。
図9:両唾液腺の著明な集積の低下が認められます。進行期のシェーグレン症候群所見です。
(8)肝機能(GSA:アシアロ蛋白)シンチグラム
哺乳類の正常肝細胞に特異的に存在するアシアロ糖タンパク(ASGP)受容体に取り込まれる放射性医薬品を用いて肝臓の機能や形態を診断するもので、他の検査や従来の診断用医薬品で得られない情報を得ることができます。慢性肝炎等の肝機能障害では細胞障害の程度に応じて減少し、肝硬変では健常例の28%、また肝癌組織にはほとんど存在しない。本検査では血流の影響を避け、肝細胞固有機能量を反映した評価が可能である。簡易指標として(1)LHL15、(2)HH15がある。前者は静注15分後の肝と(心+肝)の比で肝臓摂取指標であり、正常、軽症域では0.90〜0.95の狭い範囲に限局し、重症域に移行するにつれてその低下が増大する。後者は静注後15分と3分後の心カウント比HH15は血中停滞の指標である。(3)一方、河法マルチコンパートメント解析では全肝の受容体最大結合量(GSARmax[mg/min])が算出される。GSARmaxは受容体活性の量的変動をよりよく反映し、さらにコンパートメント解析により肝血流も独立指標として求められる。
放射性医薬品:
99m
Tc-GSA
集積原理:肝細胞のアシアロ糖蛋白レセプターに集積
臨床的意義:
肝細胞数の定量的評価
(腫瘍等で正常肝細胞がない場合は集積しない)。
肝障害の評価、肝予備能の評価
図10:15分後像において軽度の心プール像を認めており、著明な肝摂取能低下の所見である。アシアロシンチのパラメータはHH15=0.769 (正常値≦0.61)、LHL15=0.826 (正常値≧0.91)で低下。コンパ−トメント解析では肝血流量は707ml/min(正常値:1158+/-229)と低下しており、受容体最大結合量は全体で0.223mg/min(正常値:0.65+/- 0.12)であり著明に低下しています。
(9)肝シンチグラム:
肝網内系に集積する放射性医薬品を用いて肝の形態、機能を診断する検査です。
放射性医薬品:
99m
Tc-フチン酸、
99m
Tc-スズコロイド
集積原理:コロイドであり異物として網内系(RES)に貪食(phagocyte)される。RES imaging.
臨床的意義:
肝腫瘤の検出、肝障害の評価
肝変形、脾腫、骨髄の描出
→びまん性肝癌の診断には有用
適応疾患
肝癌、肝硬変等の肝障害、Focal nodular hyperplasia
(10)肝・胆道シンチグラフィ
放射性医薬品:
99m
Tc-PMT、
99m
Tc-HIDA
集積原理:肝細胞で代謝され、胆道に排泄される。
経時的に肝細胞、胆道系のイメージングができる。
臨床的意義
primary biliary cirrhosis
先天性胆道拡張症、先天性胆道閉塞、胆汁漏
分化度の高い肝細胞癌の原発巣や転移巣に集積する。
造血器シンチグラフィ
(11)骨髄シンチグラフィ
放射性医薬品:99mTc-sulfur colloid(網内系) 111In-Cl (骨髄赤芽球系)
臨床的意義
造血骨髄の分布(再生不良性貧血)
転移の検出
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